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メタ、新たな生成AIモデル「JASCO」公表 コードやビートが音楽トラックに

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FacebookやInstagramを傘下に抱える米メタ・プラットフォームズは、コードやビートを音楽トラックに変換する生成AIツール「JASCO」を公開した。メタのAI研究部門であるFAIR(Meta’s Fundamental AI Research)はこれについて、他のAIツールに匹敵する品質を保ちながら、「生成される音楽に対して、より優れた、多彩なコントロールが可能」と説明している。

JASCOは「Joint Audio and Symbolic Conditioning for Temporally Controlled Text-to-Music Generation」の略で、テキストとオーディオの入力が可能。ウェブページには具体例として、AIがラヴェルの「ボレロ」のオーディオプロンプトを「ドライブ向けの80年代ポップソング」や「アコーディオンとアコースティックギターを使用したフォークソング」に変換したオーディオクリップなどが掲載されている。

推論コードはオープンソースとして公開され、他のAI開発者は独自のAIツール作成に活用できる。

Metaは昨年、テキストを音楽に変換する生成AIモデル「MusicGen」と「AudioCraft」をリリース。訓練にはライセンス供与された楽曲が使用された。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「グーグルと並びメタも音楽生成AIに注力しているが、JASCOという名の新ツールを公開。メロディ、ドラムパターン、コード進行、その複合を元に生成できるのが特徴。AI特有の奇妙な響きがあるが、コントロール領域が増え、むしろ楽器としての面白さが増している。デモのリンクを貼ったのでチェックされたい」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。