U-NEXT HD、23年9月~24年5月期は各段階利益で50%前後の増益
U-NEXT HOLDINGSは7月8日、2024年8月期第3四半期の連結業績(2023年9月1日~2024年5月31日)を発表。売上高2,355億3,700万円(前年同四半期比16.5%増)、営業利益235億3,300万円(同51.2%増)、経常利益230億600万円(同56.9%増)、また、親会社株主に帰属する四半期純利益については、130億1,400万円(同55.5%増)となった。
コンテンツ配信事業は、映像配信サービス「U-NEXT」の有料会員数が5月末日時点で430万人を超え、その後も順調に会員数を伸ばしている。売上高は801億9,700万円(前年同四半期比35.6%増)、営業利益は65億3,800万円(同33.4%増)となった。
店舗サービス事業は、USENでは、「お店の未来を創造する」をミッションに掲げ、引き続き店舗運営に必要な店舗DXをトータルサポートすることに注力し、顧客の課題解決に向けた取り組みを推し進めている。3月には、北海道奈井江町が地方公共団体では初めて「USEN MUSIC Enterprise」を用いて公共施設や駅前広場で、場所・時間帯に応じた音楽の提供を開始した。年齢や立場を問わず、誰もが音楽を通じてつながることができるまちづくりの取り組みをサポートしている。また、USEN音楽配信サービスにおいて、音楽アーティストの「推し活」の一環としてだれでも参加できる楽曲投票サービス「USEN推し活リクエスト」を開始し、このサービスを通じて若年層に対し認知向上を図っている。その結果、売上高は520億4,700万円(前年同四半期比10.4%増)、営業利益は82億4,600万円(前年同四半期比10.9%増)となった。
通信事業は、法人向けサービス、回線取次や自社光回線サービスが引き続き堅調に推移した。売上高は477億300万円(前年同四半期比10.2%増)、営業利益は54億9,100万円(同13.3%増)となった。
業務用システム事業は、7月に新紙幣が発行開始されることを受けて、新紙幣に対応した自動精算機等の機器への入れ替え及び新規導入が引き続き堅調に推移し、売上は大きく伸長した。病院・クリニックにおいては、人手不足や働き方改革から十分な受付窓口スタッフの配置が難しい状況にあることから、受付と健康保険証の確認を一体で行えるように、オンライン資格確認対応顔認証付カードリーダー「Sma-paマイナタッチ」と次世代型多機能受付機「Sma-paTERMINAL」、自動再来受付機「APS-3300」との連携を開始した。これにより受付時の保険資格確認業務の負担軽減に寄与している。その結果、売上高は204億4,100万円(前年同四半期比48.0%増)、営業利益は48億9,600万円(前年同四半期比168.9%増)となった。
エネルギー事業は、冬季の需要期が終わって非需要期に入り、電源調達コストは低下基調になっている。売上高は387億6,600万円(前年同四半期比7.0%減)、営業利益は50億4,800万円(同133.1%増)となった。
2024年8月期の業績予想は、4月9日の決算短信で公表したものを据え置いた。