米クリエイト・ミュージック・グループ、ユニコーン企業入り さらなる買収計画

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デジタル音楽サービスを手がける米新興企業クリエイト・ミュージック・グループは6月25日、最新の資金調達ラウンドで1億6,500万ドル(約266億円)を確保したと発表した。企業評価額は10億ドル(約1,610億円)となり、ユニコーン企業入りした。調達した資金は、買収に充てる方針だ。

同社は、2015年の設立。ロサンゼルスを本拠に、世界で約350人の従業員を抱える。レコードレーベルやディストリビューター、エンターテインメントネットワークとして事業を展開しており、所有するカタログとネットワークにより、音楽配信プラットフォームで月250億回の再生回数を生み出している。

傘下には、7万5,000組超のアーティストと5,000件以上のレーベル顧客を有する配信プラットフォーム「Label Engine」のほか、ソーシャルメディア上で3億人超のフォロワーを持つ、Z世代に焦点を当てたデジタル・エンターテインメント・ブランド「Flighthouse」を持つ。

今回の調達ラウンドは、米プライベート・エクイティ(PE)企業フレックスポイント・フォードが主導。Hitcoエンターテインメントの共同設立者で投資家のチャールズ・ゴールドスタック氏も参加した。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「音楽ディストリビューターの米クリエイト・ミュージック・グループが評価額10億ドル(1,610億円)でユニコーン企業入り。TuneCoreのように誰でも配信できるタイプではなく、選定して契約するタイプ。アーティストはマーケティング等の投資を受けられる。6ix9ineやNicki Minajがここからビルボード1位を獲った」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。