楽曲情報管理システム「KENDRIX」IPIナンバー取得申請機能を追加
日本音楽著作権協会(JASRAC)は7月9日、ブロックチェーン技術を活用した存在証明機能とeKYC機能を備える楽曲情報管理システム「KENDRIX」をアップデート。JASRACと信託契約を締結していない音楽クリエイターであっても、KENDRIXを通じて「IPIナンバー」を取得できる機能の提供を開始した。
KENDRIXにアカウント登録し、eKYC(電子本人確認)を行うことで、アカウント種別が「ビジネス」となり、IPIナンバー取得申請機能を利用できるようになる。
IPIナンバー(Interested Parties Information Number)とは、著作権者を識別するために著作者等に割り当てられる国際的な識別番号の総称。各国の著作権管理団体がIPIシステムと呼ばれる国際的な権利者データベースに著作権者を登録することで付与される。
音楽作品に関する国際的な識別番号であるISWCコード(International Standard Musical Work Code:国際標準音楽作品コード)を取得するには、当該音楽作品の著作者全員のIPIナンバーが必要となる。あらかじめ自身のIPIナンバーを取得し、国内外の音楽出版社やコライト相手に伝えることで、ISWCコードが確実に割り当てられ、国際的な音楽著作権管理のネットワークで自身の音楽作品が識別されやすくなることが期待できる。