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ヤマハ本社オフィス棟竣工、多様な人材の融合を促進する新たな拠点として始動

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ヤマハが本社構内に建設を進めていたオフィス棟が、7月11日に竣工した。このオフィス棟は、地上12階、延べ面積約22,000m²の規模を有し、主に本社機能の中枢を担う楽器・音響事業部門、営業部門、コーポレート部門の約1,000名が集結する。

同社は、従業員一人ひとりがいきいきと働ける環境づくりと、老朽建物の刷新によるBCP強化を図るため、2007年から本社建物の再配置計画を検討し順次対応を進めてきた。

オフィス棟と2018年4月に完成した開発棟(本社21号館)を含む、隣接する「イノベーションセンター」の3つの建物とは、従業員が活発に往来できるよう通路で接続している。これにより、生産・開発・営業・スタッフの各機能を有機的に結合させてイノベーションの誘発を促進し、そこで創出した価値を、迅速かつより効果的に顧客や社会に届けるための体制が整った。

建物の概要

  • 延床面積:22,087m²(6,681坪)
  • 階数・構造:地上12階 鉄骨造(免震構造)
  • フロア構成:
    • 5階-11階:オフィスフロア
    • 4階:ヤマハラーニングセンター(研修施設)、サテライトワークエリア
    • 3階:食堂など
    • 1階-2階:エントランス、応接室、会議室
  • 環境性能:ZEB Ready・CASBEE Sランク
    • ZEB Ready:再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から50%以上の一次エネルギー消費量削減に適合した建築物。
    • CASBEE:建築物の環境性能を評価する手法。Sランクは5段階評価の最高クラス。

オフィス棟およびイノベーションセンターを俯瞰した様子

屋上に太陽光パネルを設置して建物内の電力として使用するほか、窓には二重のガラス間に空気層を確保して省エネ効果を高める「ダブルスキン」システムや、室内の明るさをコントロールする太陽光自動追尾ブラインドを採用するなど、環境に配慮したさまざまな工夫を取り入れている。また免震構造により、基礎部分のゴムが地震の揺れを3分の1から5分の1に軽減する。

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