Bandcampもスーパーファン対応、プライベートストリーミング用の機能拡大
音楽配信・販売プラットフォームのBandcampは6月24日、プライベートストリーミング(限定公開)向け機能を拡大したと発表した。Bandcamp Proのユーザーは、アルバムやトラックのプライベートストリーミング用のリンクを作成し、名前を付けることが可能となった。
これにより、近日リリースする作品のプロモーションを依頼したり、いち早くスーパーファンと作品を共有したり、特定グループからフィードバックを得たりできるようになった。
Bandcamp Proのサブスクリプションは月額10ドル(約1,615円)。アーティストにカスタムドメインや、より詳細な統計、プライベートストリーミング機能、バッチアップロード機能、広告なし動画配信などを提供する。
Bandcampではアーティストが音源やグッズなどを直販でき、購入金額分の平均82%がアーティスト・レーベルに支払われる。同プラットフォーム経由でファンがアーティストに支払った額は累計13億3,000万ドル(約2,148億円)で、昨年だけで見ると1億9,300億ドルだった。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「Bandcampがスーパーファン限定で新譜を先行配信する機能を実装。本質的なアイデアだと思う。インディーズ、DIYアーティストのCD・グッズを販売するサイトの提供で始まったBandcampだがiTunes、Spotify、Shopify、Instagramの登場で核を失いつつあった。今後に注目したい」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。