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世界トップ100ツアーの興行収入、過去最高を記録 中小興行とフェスは苦戦

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米国の音楽興行業界誌ポールスターが6月24日に公表した2024年中間報告書によると、世界トップ100ツアーの興行収入は上半期(1〜6月)に30億7,000万ドル(約4,957億円)となり、上半期としては初めて30億ドルの大台を突破した。ただ、中小規模のアーティストや会場、フェスティバルは競争の激化に苦しんでいるのが現実だ。

世界トップ100ツアーの興収は前年同期から8.7%拡大。総公演数は16.7%伸びた。平均チケット価格は9.4%上がり、127.38ドルだった。

半面、1公演当たりの平均興収は137万ドルと、過去最高となった前年同期を6.9%下回った。チケット総売上枚数の落ち込みは0.7%と小幅にとどまったが、1公演当たりでは1万767枚で14.9%縮小。ただ、2019年の平均は8.7%上回っている。

世界興収のトップは、マドンナの「セレブレーション・ツアー」(1億7,900万ドル)だった。

英国では、50の音楽フェスが今年の開催を中止。また。米国ではコーチェラやボナルーのような定評のあるフェスの入場者数が減ったことが報告されている。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「Pollstarは欧米のコンサート売上を調べるときに重宝する。世界トップ100ツアーの興行収入は前年比8.7%増の30億7,000万ドル(約4,957億円)だが、平均チケット単価9.4%増の127.38ドルに依存。公演数が増えたが、平均興収/公演は6.9%減の137万ドルだった」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。

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