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「私は変化を望む」ユニバーサル ミュージックCEO、生成AIなどに前向き

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世界最大のレコード会社であるユニバーサル ミュージック グループ(UMG)のルシアン・グレンジ会長兼CEOは、生成AIの台頭やストリーミング・プラットフォームによるアーティストへの支払いといった音楽業界が抱える複雑な問題について、「私は変化を好む」と前向きな姿勢を示した。ロサンゼルス・タイムズが7月7日伝えた。

AIについては、クリエイティブツールとして応用することが「とても避けられない領域に達している」 とコメント。2023年に発表されたビートルズのシングル「Now and Then」は、音源分離AIなしには日の目を見ることがなかった素晴らしい楽曲であり、AI技術の芸術的可能性を示した例だとしている。

一方で、著作権をはじめとする権利の保護は非常に重要だと強調。問題解決の鍵は「収益化への道」であるとした上で、大手レーベルはかつて音楽ファイル共有のナップスターと協議に失敗したと指摘した。

また、AIに関するYouTubeとの協業は、技術の進歩と、アーティストや権利者への公正な補償のバランスをとるためのものだと主張。同氏は、ストリーミング使用料におけるアーティスト中心モデルの開発でも社会的な役割を担っている。

なお、現時点で注目しているジャンルはアフロビーツとインド音楽で、K-POPとスペイン語音楽にはさらなる成長の可能性を感じているという。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「音楽業界の頂点に立つルシアン・グレンジCEOは生成AIなど新テクノロジーに積極的で昨今、その言動に業界外からも注目が集まっている。世界の音楽ビジネスのトレンドを掴むのに本インタビューは必読だが英語なので、グレンジCEOの動向をまとめた私の記事を参照されたい」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。