NexTone、全世界のYouTube動画視聴における著作権使用料直接徴収を開始
NexToneは、動画配信サービスYouTubeにおける管理範囲を拡大し、これまでの日本地域に加えて、一部地域を除く全世界のYouTube上で視聴される動画を対象として、運営会社であるGoogle LLCからの著作権使用料の直接徴収を7月1日より開始したと発表した。
管理対象国・地域は、全世界(カナダ及び中南米17カ国を除く。除外国は、同社の既存海外徴収ネットワークを通じて使用料を徴収)。対象サービス・権利は、動画配信サービスYouTubeの動画視聴における著作権使用料(演奏権・録音権)(アメリカ合衆国、ブラジル及びアジア8カ国における演奏権使用料を除く。除外国は、同社の既存海外徴収ネットワークを通じて使用料を徴収)。YouTubeを含むデジタルサービスにおけるインターネット上の音楽利用では、著作権のうち演奏権と録音権の双方が働く。日本国内ではこれらの権利を「インタラクティブ配信」として1つの区分で管理しているが、海外地域では、これらの権利を別々の事業者が分けて管理することが一般的となっている。
NexToneは、日本国内におけるYouTube動画視聴に関する著作権使用料の徴収において、2017年からCONTENT IDの仕組みを基礎としたデータエクスチェンジ機能を活用しており、管理作品が含まれているYouTube動画を精度高く特定し、視聴回数に応じて著作権者へ分配する仕組みを実現している。
海外地域における使用料徴収については、2021年4月に管理を開始し、現地の著作権管理事業者等が徴収を行い、同社へ送金するスキームにて管理を行ってきたが、この取組みにより、同社が長年に渡って日本国内の管理で培ってきたノウハウを、海外地域における管理に活用する。これにより、管理作品が利用されている動画の特定精度が飛躍的に向上することに加えて、著作権者への使用料分配スケジュールの早期化が図られ、また、管理作品の利用地域や再生回数等の詳細情報を著作権者に提供することが可能となる。
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