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TuneCore親会社のBelieve、中東欧最大の独立系音楽会社と提携 ダンスミュージックの世界的リーダー目指す

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TuneCoreを傘下に持つ音楽ディストリビューター最大手のBelieve(フランス)は7月8日、中東欧最大の音楽会社で、ダンスミュージックを専門とするグローバル・レコーズ(ルーマニア)と戦略的パートナーシップを結んだと発表した。取引の一環として、グローバル・レコーズの株式25%を取得した。

Believeは今回の提携について、アーティストの育成と音楽消費がデジタルである音楽ジャンルに焦点を当てるという戦略に沿ったものと説明。同社は2016年以来、グローバル・レコーズの地理的拡大やカタログ展開に寄与してきたという。

自社が持つデジタルフレンドリーな音楽ジャンルの開発に成功した実績などと、グローバル・レコーズのダンスミュージックにおける強力なフルサービスモデルとA&R能力をかけ合わせることで、同社をグローバルリーダーへと押し上げられるとみている。

グローバル・レコーズはブカレストとベルリン、ロサンゼルスを拠点に、レコードレーベルやレーベル・サービス、音楽出版、ブッキングやオンライン広告エージェンシーを含む360度モデルを展開している。全プラットフォーム合わせたストリーミング再生回数は2023年に60億回以上となり、累計では200億回超に上る。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「Believeが中東欧最大の音楽会社グローバル・レコーズを買収。ダンスミュージックに強いレーベルなどを束ねる会社をディストリビューターが買収することになる。買収の選定基準はデジタル・フレンドリーな音楽ジャンルに強いこと。今後、各国でディストリビューターによるレーベル買収・提携の動きが続くかもしれないので注目したい」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。