UMGやWMGとも提携するユニコーン企業「ジーニーズ」、アバターでクリエイターとテック企業のネットワーク構築

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アバター技術を手がける米新興企業ジーニーズ(Genies)は、 アバターのIP(知的財産)価値の最大化に向け、文化的アイコンとイノベーション・パートナーをつなぐ「ジーニーズ・クリエイター&パートナーネットワーク」を立ち上げた。

このネットワークには、クリエイターやテクノロジー企業、ブランド、エージェンシーが参加。3Dアニメーションの新興企業Anything World、AR企業のSuperfan Studio、AI音楽企業のSoundful、インタラクティブ企業のLook Mister、Buoy Studio、Flax Pixel、モバイルに特化したVega Studioが含まれる。

ジーニーズの利用者には、ジャスティン・ビーバーやパリス・ヒルトン、ミーゴスらがいる。同社はまた、ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)やユニバーサル ミュージック グループ(UMG)と提携している。

ジーニーズは、クリエイターにとってアバターは強力なストーリーテリングと商業化のツールだと主張。クリエイターが自身のアバターアカウントを容易に立ち上げられるよう、クリエイティブ戦略やコンテンツ制作、マーケティングなど総合サービスを提供すると説明した。同社は今回、XRやAI、ゲームなど、さまざまな分野でのビジネスチャンスの拡大に備え、アバターを2Dから3Dにするとともに、制作時間を最適化した。

活用例として、アバターのARバージョンのリリースやUGC(ユーザー生成コンテンツ)ゲーム・プラットフォームの立ち上げ、インタラクティブなミュージックビデオの制作が挙がっている。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「ユニバーサルMやワーナーMとも提携するユニコーン企業ジーニーズがアバターでクリエイターと様々なテック企業を繋ぐネットワークを構築した。アバター関連はARやUGC、ゲーム、拡張MVそしてマーケティング等々やることが高度かつ広範で事実上、限られたアーティストしか手をつけられなかったが、これで変わってきそうだ」

 

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。