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「中間層」のアーティストが拡大中 インディーズ配信の影響増す

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かねてアーティスト間の格差が指摘されている音楽業界だが、米国のエンターテインメント業界向けデータ会社Luminate(ルミネイト)が発表した2024年中間期レポートから、中間層のアーティストが顕著に増加していることが分かった。

このレポートでは、世界48市場の主要ストリーミング・プラットフォームを含む約500の情報源からデータを収集している。上半期(1〜6月)のオンデマンド・オーディオのストリーミング数が100万〜1,000万だったアーティストは2万9,253組で、前年同期比5.1%拡大。1,000万~5,000万回を記録したアーティストは、5.4%増の5,222組となった。

Music Business Worldwide(MBW)は、この中間層のアーティストについて、上位のアーティストよりもインディーズである可能性が高いと指摘。100万~1,000万回再生のアーティストは62.1%が、1,000万~5,000万回再生では37.4%がそれぞれインディーズから配信されていた。なお、この割合は5億回以上の再生では9.9%にとどまるものの、1年前(7.1%)から拡大。インディーズ配信を行うアーティストのシェアは全範囲で伸びている。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「再生数100万〜5000万回である中間層のアーティストは前年同期比で5%以上増えたというレポート。メジャー中心の上位層に比べ、中間層は100万~1,000万回再生で62.1%が、1,000万~5,000万回再生では37.4%がインディーズだ」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。