ヤマハ、24年4月~6月期は事業利益41.5%増の92億円 通期見通しを上方修正
ヤマハは7月31日、2025年3月期第1四半期の連結業績(2024年4月1日~2024年6月30日)を発表した。
中国市場における楽器販売の回復遅れがあるものの、法人向け音響機器の販売好調に加え、為替の円安による影響もあり、売上収益は前年同期に対し60億円(5.6%)増加の1,121億円となった。為替の円安による影響により、事業利益は同27億円(41.5%)増加の92億円となった。また、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同29億円(45.2%)増加の94億円となった。
楽器事業は、売上収益714億円(前年同期比1.2%減)、事業利益42億円(同11.5%減)。アコースティックピアノは、中国での需要減が続き大幅な減収。電子楽器は、デジタルピアノの市場在庫が解消に向かいつつあるものの中国での需要減が響き減収。管弦打楽器は、堅調な需要に支えられ増収。ギターは、減収となった。
音響機器事業は、売上収益315億円(前期比30.6%増)、事業利益40億円(前期は1億円の利益)。個人向け事業は、減収。法人向け事業は、業務用音響機器の旺盛な需要が継続したことにより大幅な増収となった。
部品・装置、その他の事業は、売上収益93億円(前期比6.0%減)、事業利益11億円(同35.5%減)電子デバイスは、車載オーディオの出荷が好調に推移したことにより大幅な増収、自動車用内 装部品、ゴルフ用品は、減収となった。
2025年3月期 通期業績予想は、中国における市況回復のさらなる遅れを織り込むものの、為替レートの見直しにより、売上収益を従来予想4,650億円から4,750億円(前期比2.6%増)、事業利益を同450億円から460億円(同36.7%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益を同340億円から355億円(前期比19.8%増)に上方修正した。なお、本予想における第2四半期以降の想定為替レートは、対USドル150円、対ユーロ160円となっている。