MIDiA、日中のエンタメアプリ利用頻度のレポート公開 ユーザー行動を深掘り

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英国の音楽専門コンサルティング・ファームであるMIDiA Reserchは7月18日、音楽やオーディオ、ストリーミング動画、ゲーム、ソーシャルメディアといったエンターテインメント・サービスに関する消費者行動の追跡レポートを発表した。

ユーザー数などは従来、月次や週次、日次で報告されてきたが、このレポートでは1日の中でアプリが利用される回数や時間帯、場所を測定。ユーザー行動をより深く掘り下げている。

それによると、Netflixのデイリーアクティブユーザー(DAU)が1日に4回ほどアプリを利用するのに対し、TikTokでは6回以上に増加。また、TikTokユーザーの約6分の1が1日当たり5回超利用しているのに対し、Disney+とApple TV+ではこの比率が5%以下となる。

音楽アプリの場合は、TIDALやDeezer、Endelのようなニッチなアプリで利用頻度が多い半面、SpotifyやAmazonのPrime Musicといった主流アプリは少ない傾向にある。

時間帯別で見ると、朝はソーシャルメディアと音楽アプリの利用率が最も高く、いずれも夕方に向けて着実にシェアを減らしていくが、前者は夜間に盛り返す。一般的には夕方から夜になるにつれて、より受動的でないメディアフォーマットに注目が集まる。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「英MIDiA社がエンタメアプリ利用頻度を調査。音楽アプリはウェルネス系のEndel、ハイレゾ・ストリーミングのTIDALの利用時間が長い一方、Spotifyは短め。また朝が音楽アプリを最も使う時間で、夕方以降はNetflixなど他のエンタメが強くなる」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。