ストリームメディア、24年1月~6月期の売上高・営業利益は共に20年の合併後最高値を記録
ストリームメディアコーポレーションは8月5日、2024年12月期第2四半期(中間期)の連結業績(2024年1月1日~2024年6月30日)を発表。当中間連結会計期間の売上高は51億9,300万円(前年同期比6.8%増)、営業利益は3億1,800万円(同15.4%増)、経常利益は3億2,800万円(同15.8%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は2億8,400万円(同16.2%増)となった。
エンターテインメント事業のコンサート事業では、大型コンサートを含め、計15公演を開催し、約30万人を動員した。コロナ禍で高騰した制作費用の削減に加え、今年新たな事業として展開している、KAI(EXO)、aespaのVRコンサートも計4回開催しており、アーティストが出演しなくとも収益を生み出せる環境構築に注力している。MD事業では、コンサートグッズ販売も好調であった他、周辺ビジネス強化の一環として、NCT 127、NCT DREAM、aespaなど計7回のポップアップストアを開催した。音楽事業では2タイトルを発売した。6月5日にNCT DREAMが2nd シングル「Moonlight」をリリースし、6月26日にはNCT WISHが2nd シングル「Songbird」をリリースした。音楽以外の活動においては、NCT WISHがセブン-イレブンのアンバサダーとして起用された。また長崎県のハウステンボスにてエスエムアーティストの代表曲に合わせた花火イベント「SMTOWN FIREWORKS 2024 @HUIS TEN BOSCH」が開催された。この結果、売上高は39億7,100万円(前年同期比16.6%増)、セグメント利益は4億6,800万円(同29.0%増)となった。
ライツ&メディア事業のライツ事業では、韓国ドラマの制作本数自体が減少している他、円安、OTT事業者の市場参入などにより、版権の獲得は厳しい状況が続いているが、新作コンテンツの獲得営業に注力し、販売先の増加を図ってきた。アーカイブ作品も積極的な営業活動を地上波、BS・CS放送やOTT事業者へ行った。メディア事業においては、グループシナジーを活かした、NCT DREAM、aespaなどのK-POPプレミアムコンテンツを計6回生放送した。また「世子が消えた」などのドラマを日本初放送し、視聴者の新規獲得及び解約防止を図っているが、売上高の減少は続いている。一方、字幕権利の販売や費用削減を実施し、メディア事業における営業損失が発生しないよう図ってきた。この結果、売上高は12億2,100万円(前年同期比16.2%減)、セグメント利益は1億6,400万円(同39.5%減)となった。
その他事業では、売上高は0万円(前年同期比100.0%減)、セグメント損失は300万円(前年同期は1,800万円のセグメント損失)となった。
2月6日に公表した通期の業績予想を既に上回っている一方で、下半期ではエンターテインメント事業においては、新規IPへの先行投資が本格化される予定の他、放送事業においては市場縮小が進み先行き不透明な環境にある。このような状況を鑑み、2024年12月期の連結業績予想については、不確定要素の精査が済み、今後、業績予想の修正が必要となった場合には速やかに開示するとのこと。