島村楽器、令和6年能登半島地震により被災した地域の学校への楽器寄贈・修繕完了を報告

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石川県立七尾特別支援学校 珠洲分校にキーボードを寄贈

島村楽器は、1月に発生した令和6年能登半島地震によって被災された石川県内の公立高等学校8校に対して、同社のCSR(企業の社会的責任)活動として各校の音楽室や部活動で使用している楽器の状態確認を4月より実施。壊れた楽器の修繕・入れ替えを行い、同年7月18日をもって完了したことを報告した。

島村楽器は、「音楽の楽しさを提供し、音楽を楽しむ人を一人でも多く創る」という経営理念のもと、音楽のある生活を広めるために活動している。音楽は生活必需品ではないが、音楽を奏でることによって笑顔が生まれ、音楽が人々の心を潤し、生活を豊かにするというのが同社の考えだ。

この信念のもと2011年よりスタートしたCSR活動では、全国の児童養護施設や東日本大震災で被災した子どもたちなど、楽器演奏の機会を得にくい国内外の子どもたちに楽器の寄贈を行ってきた。

そして、今年1月に発生した「2024年能登半島地震」で被災された人たちに対しても、楽器店として支援できることがないかを模索していたところ、地震によって楽器が破損してしまった学校が数多くあるということがわかった。このような経緯から、生徒が1日でも早く音楽活動を再開できるよう、今回の取り組みをスタートした。

脚が折れて倒れてしまったグランドピアノ

4月、被災された学校の楽器の状態を確認するため、石川県教育委員会承諾のうえ各校に電話やメールで連絡を取った。2日間で7校を訪問し、楽器の状態を確認した。楽器の破損状況からも、地震の被害の大きさが伺える。

修繕の様子

6月から7月にかけて各校への楽器寄贈と修繕を実施。一部の学校へは、島村楽器イオンモールかほく店と島村楽器金沢フォーラス店のスタッフが直接届けた。

寄贈・修繕実績

寄贈した楽器(10点):クラシックギター、ハンドベル(4点)、アップライトピアノ、コントラバス、スネアドラム、ハイハットスタンド、電子キーボード
修繕した楽器(7点):ウィンドチャイム、スネアドラム、箏(2点)、グランドピアノ、アップライトピアノ、大太鼓
寄贈・修繕をした学校(8校):石川県立穴水高等学校、石川県立飯田高等学校、石川県立羽松高等学校、石川県立加賀高等学校、石川県立田鶴浜高等学校、石川県立七尾特別支援学校 珠洲分校、石川県立羽咋高等学校、石川県立門前高等学校

上記の通り、寄贈・修繕を行った(市場実勢価格170万円相当)。

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