ヒビノ、24年4月~6月期は黒字浮上 通期予想を上方修正

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ヒビノは8月7日、2025年3月期第1四半期の連結業績(2024年4月1日~2024年6月30日)を発表。売上高116億6,200万円(前年同四半期比25.8%増)、営業利益2億2,000万円(前年同四半期は営業損失1億7,900万円)、経常利益3億円(前年同四半期は経常損失3,500万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億7,200万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失1億300万円)となった。

当第1四半期連結累計期間は、コンサート・イベント市場が活況を維持していることや、顧客の設備投資意欲の回復、都市再開発計画の進展等を背景に大型案件が増加し、当初計画を上回って推移した。特需案件の剥落があったコンサート・イベントサービス事業は前年同四半期実績をわずかに下回ったが、販売施工事業及び建築音響施工事業は前年同四半期実績を上回った。

販売施工事業は、主軸である業務用音響・映像機器等の輸入販売及び施工において、コンサート・イベント市場、設備市場、放送局市場における顧客の活発な設備投資が継続し、大型案件が増加した。LEDディスプレイ・システム販売については、企業の本社アトリウムや、体験型ブランドショップ向けの大型案件が業績を牽引した。また、2023年12月に連結子会社化したエヌジーシーの業績が、当期は第1四半期連結累計期間より寄与している。韓国子会社は、国内景気の回復が期待されるもののその効果が顕在化する段階にはなく、厳しい事業環境下にあるが、取扱いブランドの拡充や為替動向に応じた価格改定等により収益拡大を図った。これらの結果、売上高58億6,900万円(前年同四半期比52.5%増)、セグメント損失400万円(前年同四半期はセグメント損失3億3,200万円)となった。

建築音響施工事業は、顧客の旺盛な設備投資需要や都内で複数進行する再開発を背景に、放送局の建替やスタジオの新設、文化・交流施設の新築計画が中長期的に控えていることから、良好な事業環境にある。前連結会計年度からの手持ち工事を含めメディア関連の大規模プロジェクト、ホール、シネマコンプレックス、スタジオ、音響実験室等の建築音響案件の工事が順調に進捗したことや、完成時に工事契約金額の増額が行われたことなどから、売上高及びセグメント利益は前年同四半期を上回った。これらの結果、売上高20億4,600万円(前年同四半期比24.2%増)、セグメント利益7,300万円(前年同四半期はセグメント損失6,300万円)となった。

コンサート・イベントサービス事業は、人流の増大に加え、首都圏を中心とした大規模会場の増加等を背景に、コンサート・イベント開催の動きが活発化している。主力のコンサート市場が堅調に推移したほか、企業イベント、コンベンション、スポーツイベントの各市場も好調な状況にあるが、前年同四半期に大型案件(G7広島サミット)があったことなどにより、売上高及びセグメント利益は前年同四半期からわずかに減少した。これらの結果、売上高37億4,600万円(前年同四半期比0.8%減)、セグメント利益4億8,600万円(同3.9%減)となった。

2025年3月期の第2四半期連結累計期間の連結業績予想は、当第1四半期連結累計期間の業績が当初計画を上回って推移していること及び足元の状況を踏まえ、5月13日に公表した予想数値を修正し、売上高を従来予想比6.1%増の260億円(前年同四半期比23.3%増)、営業利益を同40.0%増の10億5,000万円(同69.7%増)、経常利益を同53.8%増の10億円(同24.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益を同44.4%増の6億5,000万円(同97.6%増)とする。通期の連結業績予想は、これらの要因に新規連結子会社の寄与を考慮に加え、売上高を従来予想比4.5%増の585億円(前連結会計年度比15.9%増)、営業利益を同9.4%増の35億円(同24.4%増)、経常利益を同11.7%増の33億5,000万円(同13.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益を同11.4%増の19億5,000万円(同19.8%増)と上方修正した。

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