ハピネット、24年4月~6月期の映像音楽事業は54%増益 玩具事業などが好調で上期予想を上方修正

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ハピネットは8月8日、2025年3月期第1四半期の連結業績(2024年4月1日~2024年6月30日)を発表。売上高は823億5,800万円(前年同期比0.1%増)、営業利益は32億7,800万円(同50.3%増)、経常利益は34億7,400万円(同48.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は23億8,800万円(同63.6%増)となった。

映像音楽事業やビデオゲーム事業が低調に推移したことにより、売上高は前年同期と横ばいとなったものの、比較的利益率の高い玩具事業やアミューズメント事業がヒット商品や市場の拡大を取り込み好調に推移したことにより、利益面は前年同期を大幅に上回った。

玩具事業については、「ポケモンカードゲーム」や「ONE PIECE カードゲーム」などのトレーディングカードが引き続き好調に推移したほか、キャラクター玩具の売上も伸長し、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。この結果、売上高は378億2,900万円(前年同期比10.7%増)、セグメント利益は20億9,900万円(同50.1%増)となった。

映像音楽事業については、市場をけん引するようなヒット商品がなかったことにより映像音楽パッケージの販売が低調に推移し、売上高は前年同期を下回った。利益面については、同社出資映像作品の興行収入や海外への販売が伸長したことにより、前年同期を大幅に上回った。この結果、売上高は139億2,300万円(前年同期比21.4%減)、セグメント利益は4億3,100万円(同53.8%増)となった。

ビデオゲーム事業については、ゲームハードの売上が低調に推移していることに加え、ゲームソフトの販売においても前年同期と比較して大きなヒット商品に恵まれなかったことにより、売上高、利益面ともに前年同期を下回った。この結果、売上高は185億4,700万円(前年同期比12.4%減)、セグメント利益は3億5,500万円(同18.4%減)となった。

アミューズメント事業については、同社運営のカプセル玩具ショップ「ガシャココ」の出店拡大に加え、カプセル玩具市場がインバウンド需要も取り込み引き続き好調に推移していることにより既存ロケーションの販売も伸長し、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。なお、「ガシャココ」は2024年6月末日時点で114店舗を出店している。この結果、売上高は120億5,700万円(前年同期比30.5%増)、セグメント利益は7億4,300万円(同90.9%増)となった。

2025年3月期第2四半期連結累計期間の連結業績予想については、玩具事業、アミューズメント事業が好調に推移したことにより、売上高を従来予想1,500億円→1,650億円(2024年3月期第2四半期1609億5,700万円)、営業利益38億円→60億円(同47億2,800万円)、経常利益40億円→62億円(同49億100万円)、親会社株主に帰属する中間純利益24億円→40億円(同41億2,900万円)に上方修正した。

なお、2025年3月期通期の連結業績予想については、同社グループの最大の商戦期であるクリスマス・年末年始商戦の状況が現時点では不透明なため据え置いた。

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