バンダイナムコHD、24年4月~6月期は経常利益50%増 上期予想を上方修正

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バンダイナムコホールディングスは8月8日、2025年3月期第1四半期の連結業績(2024年4月1日~2024年6月30日)を発表。売上高2,806億2,700万円(前年同期比24.8%増)、営業利益440億2,300万円(同57.3%増)、経常利益490億7,200万円(同49.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益340億5,000万円(同56.3%増)となった。

IP軸戦略を核に各地域や事業を横断・連携しALL BANDAI NAMCOで一体となった取組みを強化した。事業面では、デジタル事業において家庭用ゲーム「ELDEN RING」の大型ダウンロードコンテンツ「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」のヒットが業績に貢献した。また、トイホビー事業においては、国内外においてハイターゲット(大人)層向け商品やトレーディングカードゲーム等のカード商材、カプセルトイ等の人気が継続した。

デジタル事業では、ネットワークコンテンツにおいて、「DRAGON BALL」シリーズや「ONE PIECE」等の主力アプリタイトルがユーザーに向けた継続的な施策により国内外で引き続き安定的に推移したほか、新作アプリタイトル「学園アイドルマスター」が好調なスタートを切った。家庭用ゲームにおいては、「ELDEN RING」の大型ダウンロードコンテンツ「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」がワールドワイドでヒットし業績に貢献した。同事業における売上高は1063億900万円(同56.2%増)、セグメント利益は147億3,100万円(同453.5%増)となった。

トイホビー事業では、映像配信の普及等によってグローバル市場における日本IPの人気が拡大していることを受け、国内外で展開カテゴリーの拡大、リアルイベントや店舗によるタッチポイントの拡大、生産体制の強化等をはかったことにより、引き続き好調に推移した。具体的には、「ガンダムシリーズ」のプラモデルやコレクターズフィギュア等のハイターゲット層向けの商品が、販売・マーケティングや商品ラインナップの強化により好調に推移した。また、「ONE PIECE」や「DRAGON BALL」シリーズのトレーディングカードゲーム等のカード商材、カプセルトイ、菓子・食品等が商品ラインナップやターゲット層、展開地域の拡大に加え、顧客とのタッチポイントの強化等により業績に貢献した。同事業における売上高は1328億1,500万円(同10.3%増)、セグメント利益は269億5,700万円(同14.1%増)となった。

IPプロデュース事業では、劇場作品「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」において、上映国・地域を拡大しIP認知の拡大に取り組んだほか、グループの商品・サービスの好調につながった。新作映像作品を公開した「ブルーロック」をはじめ、「ガンダムシリーズ」や「ラブライブ!シリーズ」「アイドリッシュセブン」「転生したらスライムだった件」等の映像配信やライセンスビジネスも好調に推移した。また、リアルなエンターテインメント需要の高まりに伴い、ライブイベントや関連グッズの販売等が好調に推移した。同事業における売上高は175億300万円(同16.8%増)、セグメント利益は24億9,500万円(同135.6%増)となった。

アミューズメント事業では、国内アミューズメント施設の既存店売上高が同で105.9%となった。また、「バンダイナムコ Cross Store」や「ガシャポンのデパート」のようなグループの商品・サービスと連携したバンダイナムコならではの施設展開が国内外で好調に推移した。業務用ゲームにおいては、新製品「湾岸ミッドナイト マキシマムチューン 6RR PLUS」の販売が好調に推移したが、前年同期との製品ラインナップの違いが業績に影響した。同事業における売上高は330億2,700万円(同16.9%増)、セグメント利益は27億7,400万円(同12.1%減)となった。

その他事業については、グループ各社へ向けた物流事業、その他管理業務等を行っている会社から構成されており、これらのグループサポート関連業務における効率的な運営に取り組んでいる。その他事業における売上高は83億700万円(同2.6%増)、セグメント利益は3億4,200万円(同28.8%減)となった。

2025年3月期の第2四半期連結累計期間連結業績予想数値について、各事業の好調により当第1四半期連結累計期間連結業績が大きく進捗したことに加え、足元の各事業の動向、第2四半期連結会計期間の商品・サービスのマーケティング計画等を踏まえ、売上高を従来予想5,150億円→5,550億円(2024年3月期第2四半期5,020億200万円)、営業利益を同550億円→820億円(同654億7,900万円)、経常利益を同575億円→880億円(同739億3,100万円)、親会社株主に帰属する中間純利益1株当たり中間純利益を同400億円→600億円(同521億6,700万円)に上方修正した。2025年3月期通期の連結業績予想数値は据え置いている。