乃木坂46のプロデュース等を行うKeyHolder、24年1月~6月期最終は60%減の5億円
乃木坂46のプロデュース等を行うKeyHolderは8月9日、2024年12月期第2四半期(中間期)の連結業績(2024年1月1日~2024年6月30日)を発表。売上収益141億5,000万円(前年同期比△0.3%)、営業利益5億6,100万円(同△64.7%)、税引前中間利益5億3,000万円(同△65.9%)、親会社の所有者に帰属する中間利益4億9,900万円(同△59.8%)となった。
営業利益以降については、前年同期比で大幅なマイナスとなっているが、これは売上原価率の上昇に伴い売上総利益が2億4,500万円減少していることならびに、持分法による投資利益が4億2,100万円減少していることに加え、昨年新設したbijoux(BJ)の稼働に伴う先行費用の計上や、ゲームアプリの企画・開発・運営等を行う10ANTZ(TA)のグループインに伴う当該会社の中間損失2億2,900万円が主な要因となっている。
なお、持分法による投資利益は乃木坂46合同会社に紐付くものであり、主な減少要因といたしては、政府・行政機関により実施されていたコロナ禍に係る各種補助金制度に伴う収入が前年同期比で大幅に減少していることのほか、イベントや興行等において消費ニーズの向上に伴う物販等の収入が想定を上回り、例年に比べて非常に好調であった前年同期との比較において減少していることによるものである。
総合エンターテインメント事業の業績は、売上収益70億4,500万円(前年同期比+19.1%)、セグメント利益8億900万円(同△52.1%)となった。なお、TAのグループインに伴い売上収益は増加しているものの、売上原価率の上昇に伴う売上総利益の減少のほか、コロナ禍に係る各種補助金制度に伴う収入が前期比大幅に減少したことを主な要因とする持分法による投資利益の減少に加え、BJの事業活動に伴い先行費用の計上やTAにおいて中間損失を計上したことなどにより、前年同期比では大幅な減益となっている。
映像制作事業の業績は、売上収益30億6,300万円(前年同期比△4.5%)、セグメント利益7,500万円(同△43.9%)となった。なお、レギュラー番組では好採算案件等が増加しており、売上収益では堅調に推移しているものの、人件費の増加に伴う利益率の悪化や、前年同期に設立しているTOKYO ROCK STUDIOに紐づく海外案件やドラマ及び映画製作等の大型案件を獲得するための先行費用を計上していることに加え、当該案件の稼働が当初の予定からズレ込んでいることなどにより、前年同期比で減益となっている。
広告代理店事業の業績は、売上収益39億8,500万円(前年同期比△20.5%)、セグメント利益6,600万円(同△49.7%)となった。なお、売上収益については、第1四半期でご説明しているとおり、デジタル広告分野における需要が減少する時期的な影響が想定よりも大きかったことで、第1四半期の前年同四半期比で大幅な売上収益の減少となっていることに加え、既存広告代理店においても、主要広告クライアントとの取り組み内容について、好採算案件の獲得が順調であったものの、第1四半期の減少幅を圧縮するのには至っていない。
その他事業は、同社において不動産賃貸事業を展開しており、売上収益5,600万円(前年同期比+10.6%)、セグメント利益2,400万円(同+113.5%)となった。なお、増加要因としては、トポスエンタープライズが所有する投資不動産を取得したことに伴い、当該投資不動産の賃貸収入により売上収益、セグメント利益が増加している。
2024年12月期における通期連結業績予想については、売上収益を320億円、営業利益を24億円、親会社の所有者に帰属する当期利益を22億円と見込んでいる。