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ユニバーサル ミュージック、米AI新興と提携 素材コンテンツ所有者への収益分配実現へ

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ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)は、米国のAI新興企業プロラタ(ProRata.ai)と戦略的提携を結んだ。 

プロラタは「生成AIプラットフォームが素材として使用したコンテンツの所有者に対し、クレジットの付与と使用ごとの収益分配を可能にする」と主張する技術を開発。このアトリビューション技術は、クリエイターを保護し、報酬を与えるとともに、信頼性に欠けるコンテンツがAIの回答を誘導することを防ぐとしている。 

UMGは音楽分野におけるプロラタの取り組みを支援する。同社はフィナンシャル・タイムズやアトランティック誌、フォーチュンといった出版社とも提携している。 

同社は2024年に設立したばかり。テクノロジー・インキュベーターのイデアラボ・スタジオの会長で、検索連動型広告の発明者として広く知られるビル・グロス氏がCEOを務める。シリーズAの資金調達ラウンドでは2,500万ドル(約36億9,000万円)を調達した。 

今秋には、このアトリビューション技術を搭載したサブスクリプション型のAIチャットボットを市場投入する計画。サブスク収入はコンテンツ・パートナーとシェアする方針という。 

(文:坂本 泉) 

榎本編集長「生成AIがどの素材を元にしているか分からないことが音楽ほかエンタメ企業の積極的利用の妨げになってきたが、ユニバーサルミュージックがここでも面白い動き。Prorata.aiは生成AIの元素材にIDを埋め込み、生成コンテンツにクレジットを入れる技術を持つが、ここと提携した」 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。