中国テック大手が「世界初」 生成AI搭載の音楽ストリーミング・プラットフォーム発表
中国のテクノロジー大手である崑崙万維科技(クンルン・テック)は8月14日、「世界初となる」AI搭載の音楽ストリーミング・プラットフォームと、商業利用向けのAI音楽制作プラットフォームのサービス開始を発表した。
前者の「Melodio」は、ユーザーの気分やシナリオに合わせてパーソナライズされたAI生成の音楽ストリームを提供。「朝のコーヒーのためのメロウな曲」などのプロンプトを入力すると、カスタマイズされた音楽ストリームを即座に作成する。
後者の「Mureka」は音楽愛好家やプロのアーティストがAI生成音楽を制作し、収益化することを支援。ユーザーは「Create」ページで、歌詞を入力したり、楽曲を参照したり、音楽スタイルをコントロールしたりできるほか、「Store」を通じて制作物の販売も可能という。
いずれも、自社開発のAI音楽生成LLM(大規模言語モデル)「SkyMusic 2.0」を搭載。このLLMは「特定のスタイルの無限の音楽フィードを一貫して安定的に生成できる業界初のAI音楽モデル」で、500語を超える歌詞を処理し、最長6分のステレオ音源を生成できるという。なお、訓練で使用されたデータについては公表されていない。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「中国クンルン・テックから生成AIの音楽ストリーミング・サービスMelodioが登場。「朝のコーヒーのためのメロウな曲」と入力すると音楽が生成される。もうひとつがMurekaという音楽クリエイター向けのサービスで生成した音楽を収益化できるという。どんな音楽が聴けるのだろうか?」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。