Spotify、世界的なアニメ音楽の再生回数が395%増加
Spotifyは8月19日、全世界でのアニメ音楽のストリーム数が2021年以降に395%拡大したと発表した。同プラットフォーム上に登録されている、ユーザーが作成したアニメ音楽のプレイリストは670万件に上るという。
同社はこのような世界的なアニメ音楽の人気の高まりを背景に、Spotify上で「アニメ」と検索すると公式アニメプレイリストや関連ポッドキャスト、音声コンテンツなどにワンストップでアクセスできる「アニメハブ」をリニューアル。ソニーグループ傘下のアニメストリーミングサービス「Crunchyroll」との提携などを通じ、さらなるリーチの拡大を図る。
米国のエンターテインメント業界向けデータ会社Luminate(ルミネイト)が1月に公表したデータによると、2023年に全世界のオンデマンド・ストリーミング・トラック(オーディーと動画を含む)の上位1万曲に占める割合が増加した言語は、ヒンディー語と日本語のみにとどまった。ヒンディー語の割合は2023年に7.8%と、2021年(3.8%)から2倍以上(7.8%)に拡大。一方の日本語は、前年の1.3%から2.1%に伸びた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「Spotify、全世界でのアニメ音楽のストリーム数が2021年以降に395%拡大。世界のアニメ人気を受け、Spotifyはアニメハブを大幅リニューアルしている。『アニメのNetflix』とも呼ばれるソニーのクランチロールとの提携も強化。アニメは徐々に世界でも大人も見るようになったが、やはり十代での影響力が強く、音楽的嗜好が決まるとされる14歳前後へ日本の音楽がアプローチするのに依然、最適だ」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。