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音楽ストリーミングサービスの有料会員数、米国で9,000万人に フォーブス調査

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米経済誌フォーブスは8月15日、米国のストリーミング文化に関する調査結果を公表した。同国の音楽ストリーミングサービスの有料会員は約9,000万人と、2014年の790万人から大きく伸びている。 

調査の対象は、1日当たり平均1時間以上メディアストリーミングを行う、人口統計的に多様な米国人1,000人。 

音楽ストリーミングサービスが音楽業界全体の売上高に占める割合は89%で、2022年の売上高は175億ドルに達した。音楽ストリーミングに費やす時間は1人当たり週平均20時間6分と、2021年から1時間42分延びた。アプリ別の市場シェアはSpotifyが最大の30.5%を、続くApple Musicは13.7%をそれぞれ占めた。 

Netflixの全世界の有料会員は2億6,028万人で、動画部門だけでなく、全てのストリーミングサービスで最も多い。一方、ビデオゲームの市場規模は2022年時点で2,170億ドルとなり、2030年までに年率13%伸びると予想されている。 

米国人のストリーミング時間は、1日当たり平均3時間9分。全世帯の99%が最低1つの有料ストリーミングサービスを利用しており、支払い総額は月平均46ドル。回答者の45%が昨年、コスト増を理由に、いずれかのストリーミングサービスを解約した。 

(文:坂本 泉)

榎本編集長「アメリカの音楽ストリーミング利用者、2014年の740万人から10年で9000万人に。1日当たり平均3時間9分の利用で全世帯の99%がどこかの有料会員、月平均46ドルと日本のエンタメ業界も目標にしたい数字だ

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。