ソニー、パブリックブロックチェーン「ソニューム」発表
ソニーグループでブロックチェーンの企画開発を手がけるソニー・ブロックソリューションズ・ラボ(シンガポール)は8月23日、パブリックブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」を開発したと発表した。
今後は一般公開に向けて検討を進めるとともに、誰もが日常的に使用できるインフラとなるよう、ソニーグループ内の多様な事業やIPなども活用しながら新たなサービス創出を目指す。同月28日には、アプリ開発者向けテストネットの稼働を開始した。
同社は、Web3の基盤インフラであるブロックチェーンを開発することで、部分的なサービス提供に終結せず、インフラからアプリケーションレイヤーまで包括的なWeb3ソリューションの提供が可能になると説明している。
ユーザーは、対応アプリからソニュームにアクセスし、各アプリが提供するWeb3ゲームやNFTを売買するマーケットプレイスのほか、エンターテインメント関連のサービスなどが利用できるようになる。アプリでの活動履歴は、従来のインターネットより分散的かつ自己主権的に管理される。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「ソニーグループがパブリックブロックチェーンSoneium(ソニューム)を発表。いわゆるNFTネタにとどまらずアプリやサービスのインフラとしての公開を目指す。ソニーはゲーム・映画・アニメ・音楽のエンタメ財閥でもあり、その強みを生かしたトークンなどが出てくると面白いと思っている」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。