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米ミュージシャン、14億円規模のストリーミング詐欺で起訴 大手AI音楽会社CEOら共謀か

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米司法省は9月4日、AIを使用して大量の偽音楽ストリームを行い、1,000万ドル(約14億3,500万円)超の印税を得たとして、ミュージシャンのマイケル・スミス(54)を起訴したと発表した。名指しはされていないが、AI音楽会社CEOと音楽プロモーターも関与しているとされる。

被告は2017年から、複数の「ボット(自動プログラム)」を活用し、ストリーミング・プラットフォームで自身が所有する数十万曲のAI生成音楽を何十億回と再生したという。 

電信詐欺共謀罪、電信詐欺罪、マネーロンダリング共謀罪の3件で、最高60年の禁固刑に処される可能性がある。 

被告は、自動化されたストリームを何千もの楽曲に分散させることで、ストリーミング操作の検出を回避。2018年からAI音楽会社CEOおよび音楽プロモーターと協力し、大量のAI音楽を生成していた。 

音楽業界誌ビルボードは、著作権管理団体MLCのデータベースなどを基に、約20万2,000曲のAI生成音楽が被告に帰属していると指摘。うち数千曲で共同作家として、AI音楽生成プラットフォームBoomyのCEOと、音楽プロモーション・プラットフォームIndiehitmakerの創業者が名を連ねていると報じた。 

被告は、ボットによるストリームが1日当たり約66万1,440回で、年120万7,128ドルの印税が得られると推定していた。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「アメリカの音楽プロデューサーがAI音楽生成プラットフォームBoomyのCEO、音楽プロモーション・プラットフォームIndiehitmakerの創業者と結託して詐欺ストリームで1000万ドル(約14億円)の印税を得ていたとして起訴。氷山の一角で音楽業界は年30億ドル年(約4300億円)が詐欺ストリームに搾取されている 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。