AudioShakeとAIMS、AIで楽曲ファイルを解析 歌詞のキーワード・テーマ・心情で検索可能に

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AIを活用した音楽ソフトウエアを手がける米新興企業オーディオシェイク(AudioShake)は9月4日、 チェコ同業AIMS APIと提携したと発表した。全ての音楽の歌詞を自動で書き起こして検索できるようになり、カタログ全体から、数分でトラックを見つけることが可能となった。 

オーディオシェイクの技術で音楽カタログの歌詞を自動的に書き起こした後、AIMSの歌詞検索技術で歌詞の文脈と意味に基づいてカタログが検索できるようになった。このAIモデルは、言葉のみに基づいて検索するのではなく、その言葉が表現する抒情的なテーマや心情を深く理解することで、テーマに合った音楽を見つけることができるという。 

音楽検索では、大半の場合で歌詞が用いられるが、多くのカタログで全曲または一部の歌詞が掲載されていないことから、カタログ全体の検索が困難となっていた。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「生成AIを活用した書き起こしの効率化が映像、音声両面で進行している。ディズニーとも提携したAudioShakeが歌詞検索のAIMSと協業して、歌詞を自動で書き起こして検索可能にする技術を発表。歌詞の自動書き起こしは著作権上、問題をはらむが検索に特化して、テーマや心情といった曖昧な検索でも音楽が見つけられるようにAIを活用している」 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。