ユニバーサル ミュージック、BtoB音楽ストリーミング技術プロバイダーとグローバル・ライセンス契約

ユニバーサル ミュージック グループ（UMG）は9月10日、チューンド・グローバル（Tuned Global、オーストラリア）と同社カタログのグローバル・ライセンス契約を締結したと発表した。

本契約は既存の提携関係を強化するもので、窓口一本化によりライセンス取得の簡素化を図る。 

チューンド・グローバルは、2011年の設立。B2Bのディストリビューターであるだけでなく、同社の技術とライセンシング・ソリューションは、他社が音楽ストリーミング・サービスを立ち上げたり、ライセンスされた音楽をデジタル・サービス全般に統合したりする際に利用されている。フィットネスやゲーム、医療技術など、多様な業界の幅広いサービスに音楽を提供し、さまざまな通信事業者とも提携している。 

同社の共同創設者兼マネージング・ディレクターのコン・ラソ氏は、今回の提携拡大について「特に弊社のプラットフォームを必要としながらも、ライセンシングについて何から始めればいいのか、誰に相談すればいいのかわからない顧客のために、弊社の一連のサービスに音楽のライセンシング・プロセスを取り込むことに重点を置いている」と説明した。 

（文：坂本 泉）  

榎本編集長「UMGがTuned Globalとグローバル・ライセンス契約。B2Bのディストリビューターであり、音楽ストリーミングの様々な技術を持つ会社だ。国内ではLINE MUSICが同社と共同開発したと2017年に報道されている。その記事を読むと配信というのは複雑な技術が応用されて成り立っているのを垣間見ることができる」