エスエム・エンタテインメント、初のAIアーティスト「naevis」がデビュー
エスエム・エンタテインメントから9月10日、同社初のバーチャルアーティスト「naevis(ナイビス)」が正式にデビューした。これを受け、Digital Music Newsは、インターネット上で見られるファンのさまざまな反応を伝えている。
同日に、デビュー曲「Done」の音源とミュージックビデオ(MV)の配信が始まった。naevisはこれに先立ち、同じ事務所のK-POPグループ「aespa」の世界観の中で、デジタルと現実世界を行き来する能力でメンバーたちを助けるキャラクターとして登場。ミニアルバム収録曲にフィーチャリングで参加したほか、6月にはコンサートにゲスト出演していた。
エスエム・エンタテインメントは今後、最新技術を活用し、AIボイス技術で具現される声、生成AIで制作されたコンテンツなどを通じて、音楽のほか、ウェブトゥーンやゲーム、商品開発、ブランドとのコラボレーションなど、IP(知的財産)の拡張に取り組む計画としている。
ネット上では、naevisが本物の人間と一緒に踊る場面のCGI技術に感心するファンも多くいる一方、「動きはとても自然に感じるが、顔はマネキンのようだ」「aespaのメンバーを混ぜ合わせたような声だ」など、動揺の声も上がっているという。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「K-POPのエスエム・エンタテインメントから初のAIアーティスト登場。MVを見れば色々分かるのでまずは見てほしい。今後、VTuberのように裏で人間をつけるか、生身のアーティストをコピーしたアーティストAIが行くか、初音ミクのようにキャラクタービジネスで行くか、どんな成功事例が出るのが楽しみ」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。