TuneCoreアクセラレーター、全世界でアーティスト25万組が登録
わずかな手数料で世界中の音楽配信に曲を出せるデジタル・ディストリビューターのTuneCoreは9月18日、「TuneCoreアクセラレーター」プラットフォームに関する最新の報告書を公表した。登録しているインディペンデント・アーティストは全世界で25万組以上に上り、2024年上半期(1〜6月)に「30億回以上の新発見(リスナーがトラックを発見するきっかけとなった回数)を獲得し、100億回近くの新たなストリームを経験した」と説明している。
2023年に開始された TuneCoreアクセラレーターは、インディペンデント・アーティストにデジタル音楽配信に関するプロモーションとマーケティング・プログラムへのアクセスを提供。アーティストのキャリアの段階に合わせて、4つの開発セグメント(「スタート(年間ストリーミングが1,000回未満向け)」「アンプリファイ(同1,000〜9,999回)」「ブレイク(同1万〜99万回)」と「マキシマイズ(同100万〜1億回以上)」)で構成されている。
アクセラレーターに参加している12組のアーティストのうち1組が、より高いセグメント・レベルに移行。平均収入は前年同期比で2倍以上に増加した。中でも「スタート」と「アンプリファイ」はそれぞれ5倍、3倍に伸びている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「TuneCoreで色々な音楽配信に曲を出してみたけど、なかなか再生されない…。そんなインディー・アーティストに朗報なのが『TuneCoreアクセラレーター』。年1,000再生未満の『スタート』から登録でき、12組のうち1組が1万未満、99万、1億回以上のステージに上がる毎に更にTuneCoreからプッシュを受けられる。参加者の音楽売上は平均2倍以上、『スタート』は5倍以上の売上アップ(前年比)につながっている。レコメンデーション・エンジンのコールドスタート問題を解決する、時代に合った素晴らしい取り組みだ。SoundCloudも『アセンド』という似た取り組みをしている」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。