TikTokに代わるか? 米大学生専用の短編動画アプリ「Connyct」、ワーナー・ミュージックと提携

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ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)は9月25日、近くローンチ予定の米国大学生専用の短編動画アプリ「Connyct(クーネクト)」と提携したと発表した。TikTokが米国で禁止される可能性が高まる中、代替の「健全な」アプリになると期待されている。 

Connyctは「より緊密なつながりと合理化されたコミュニティーの調整を求める市場の需要に応える」ことを目的としており、この達成には音楽が必要だと捉えているという。 

WMGは、同アプリの動画で使用できるよう、ライセンスされた音楽クリップのライブラリを提供する予定だ。 

Connyctについて、創業者であるデイビッド・ポリンスキー氏は「ユーザーの権利や安全性、プライバシー、透明性を擁護し、本物のエンゲージメントを育む目的で構築されたテクノロジー・プラットフォーム」だと説明。ユーザーにコンテンツと可視性をコントロールできることを優先し、個人データを販売・共有することは決してないと述べている。 

Connyctのアカウント登録には、初期のFacebookのように、「.edu」のEメールアドレスが必要となる。今後数週間以内にiOS App Storeで「一部の大学」限定で提供される予定で、Android版の提供時期やユーザー対象の拡大については不明だ。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「アメリカでTikTok禁止法が成立し、TikTokの後釜を狙うアプリが凌ぎを削っているが、ワーナーミュージックがそのひとつConnyct(クーネクト)と提携。ショートはYouTubeやInstagramも力を入れているが、ひとつの機能に絞ったアプリが大手SNSを喰らう歴史が続いてきた。立ち上げ時はまず学生の人気を固める戦略も王道だ」