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主要音楽会社15社、総売上が9.6%増加  MIDiAが音楽市場の指標レポート公表

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英国の音楽専門コンサルティング・ファームであるMIDiA Reserchは9月19日、音楽市場の指標レポートを公表した。2024年第2四半期(4〜6月)の主要音楽会社15社の総売上高は、前年同期比9.6%増の207億ドル(約3兆363億円)に達した。 

大手レーベルや音楽出版社、 DSP(デジタル音楽配信事業者)、ライブハウス運営会社の全ての分野で成長し、中でも音楽出版社とDSPが好調だった。 

ライブ市場は成長が鈍化。ライブネーション・エンターテインメントとCTSイベンティムを合わせた成長率は8.2%と、2021年第2四半期以降で初めての一桁台となった。 MIDiAは、さらに高額化するライブ体験に対する需要は、今後数年で飽和すると予想している。 

主要DSPのうち、週間アクティブユーザー数(WAU)が1年前から増加したのはSpotifyとYouTube Musicで、その他は減少。 WAU2020年第2四半期から2022年第3四半期にかけて安定して伸びていたが、それ以降は伸びが横ばい、または低下している。 

また、他のエンターテイメントとの競争激化などを背景に、消費者のストリーミング活動の大部分および幅広い音楽行動も縮小。ただ、YouTube MusicとShorts、TikTok関連のアクティビティーに限ると伸びており、DSPとソーシャルの間で二分化が進んでいると分析した。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「世界の主要音楽会社15社の売上が今年Q2、前年同期比9.6%増の207億ドル(約3兆363億円)に。既に取り上げている通り伸びているのが音楽出版、鈍化しているのがライブ、音楽配信は成功組のSpotify・YouTube Musicとその他停滞組に別れた。音楽は全体的にネット上で他のエンタメに押され気味は変わらないが、TikTokやYouTubeショートなどの音楽関連は伸びている。この後はスーパーファン関連が伸びるだろう。関連ニュースをリンクにまとめておいたので参考にされたい 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。