スパイク・ステントがAI化? 一流エンジニアがAI搭載ミキシング・ツール発表
ビヨンセをはじめとするトップ・アーティストと仕事をしてきたプロデューサー兼ミキシング・エンジニアのスパイク・ステント氏が、自身で訓練したAIモデルを搭載したミキシング・ツール「Spike AI」を発表した。
アーティストやプロデューサー向けのDAW用プラグインで、現在はベータ版を提供。2025年第1四半期(1〜3月)に正式稼働となる予定だ。
Spike AIのユーザーは、チャットボットを通じてAIモデルと対話し、自然言語でミックスの微調整を依頼することが可能。1分当たり1トークンのクレジットシステムを使ってアクセスできる。
ステント氏はこれまで、ビヨンセのほか、U2やマドンナ、エド・シーラン、ハリー・スタイルズ、フランク・オーシャン、レディー・ガガ、コールドプレイらの作品にも携わってきた。
Spike AIは家族経営の会社。ステント氏の息子でA&Rをしていたジョシュア氏と、 音楽マネージャーのヘンリー・ラムジー氏が共同創設者に名を連ねている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「エド・シーラン、U2、グリーン・デイ、ビョークなど数々のトップアーティストを手掛けてきたサウンド・エンジニアのスパイク・ステントが、自己を学習させたミキシング・ツール「Spike AI」を発表。 チャットを重ねながらミックスを微調整できる。今後、アーティストAIが隆盛すると連載で述べたが、エンジニアAIもだ。AIは自らの感性を写すメディアであり、作品になってゆく」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。