テンセント・ミュージック、2,564件の特許取得 初のESGレポートで公表

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中国のテンセント・ミュージック・エンタテインメント・グループ(TME)は9月27日、同社初となるESGレポート(企業の環境、社会、企業統治の観点における取り組みをまとめた報告書)を公表した。 

自社プラットフォームにおけるクリエイターの知的財産を保護する活動についての情報も含まれており、その膨大な特許と商標に関する統計も明らかになった。 

TMEは2023年12月末時点で、4,768件の特許を出願。このうち2,564件が、国内外の当局により承認された。商標の出願件数は6,111件で、そのうち4,295件が国内外で登録されている。 

また、自国の著作権保護センターに694件のソフトウエア著作権が登録されているという。 

TMEはESGレポートの第1号について、サステナビリティー戦略(持続可能性戦略)の策定と実施に向けた自社の取り組みを紹介するものだと説明。「これを基盤として、持続可能な未来を継続的に形成していくことを約束する」と述べている。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「中国最大の音楽会社テンセント・ミュージック・エンタテインメントが昨年までに2,564件の特許と4,295件の商標を国内外で登録。かつて著作権意識の薄かった中国だが2008年に国家知的財産権戦略綱要を公布、2021年の第14次五ヵ年計画では知的財産権強国建設綱要(2021-2035)を交付し、知財大国を目指してきた。近年、日本のプラットフォームもIPの充実をテーマにしている」

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。