「.MUSIC」ドメイン、提供開始

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音楽業界における知的財産保護の強化に向けた「.MUSIC」ドメインの提供が始まった。併せて、ドメインに接続されたMusicIDも入手可能となった。 

.MUSICは、世界の音楽コミュニティーのためのドメインとして、音楽エコシステムで活動する認証されたメンバー(アーティスト・企業・組織)のみが利用できる。このドメインとそれに付随したMusicIDを使用することで、信頼性の強化とともに、真正性の保証につながる。 

ただ、現時点では複数の大手ドメイン仲介サービス業者で利用できない状態だ。料金は業者で異なるが、ある企業は新規取得で59.99ドル(約8,995円)、更新で64.99ドルを設定している。 

取得に向けて事前登録をしたアーティストや企業には、10月8日付で案内メールが送信されたという。 

.MUSICドメインの立ち上げには、全米レコード協会(RIAA)や国際レコード産業連盟(IFPI)をはじめとする世界的な音楽業界団体が賛同している。既に登録しているアーティスト・企業は、テイラー・スウィフトやレディー・ガガ、Spotifyやユニバーサル ミュージック グループ(UMG)、サウンドクラウド、チケットマスター、ライブネーション・エンターテインメントなど。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「「.MUSIC」ドメインの提供が始まったが、他のドメインと違い、音楽エコシステムで活動する認証されたメンバー(アーティスト・企業・組織)のみが利用可。IFPI(国際レコード産業連盟。日本のレコ協も参加)やRIAA(米レコ協)も賛同しており、ドメインに接続されたMusicIDがサイトの信頼性を担保する仕組みだ。 

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。