Spotifyで音楽ビデオ、日本含め97カ国に 米国は未対応

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Spotifyは10月15日、ミュージックビデオ(MV)が観られる市場が97カ国・地域になったと発表した。11カ国・地域での試験運用を経て、同プラットフォームが利用可能な大半の国・地域に対象が拡大されたが、依然として米国は含まれていない。有料契約者のみ視聴できる。 

同社によると、SpotifyでMVありの楽曲を発見したリスナーは、翌週に再びストリーミングする可能性が平均して34%高い。また、動画付きの楽曲は、保存または共有される可能性が平均24%高くなり、「MVが行動を喚起する」と述べている。 

SpotifyではMV全編のほか、「クリップ(短尺動画)」や「キャンバス(背景のループ動画)」などのビジュアルオプションが用意されている。 

また同社は今回、ビジュアル管理を容易にするため、アーティスト向けのデータ分析・解析ツール「Apple Music for Artists」に新しいVideo & Visualsタブを追加。これには、Spotifyにアップロードされた全てのフルレングスの動画、クリップ、キャンバスが含まれる。 

さらに、アーティストは、MVをアーティストページにある「アーティストからのおすすめ(Artist’s Pick)」に設定し、トップに表示できるようになる。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「SpotifyにMVがあるとリスナーは翌週も音楽を再生してくれる率に34%高い。また、動画付だと保存・シェアされる可能性が24%高い。先週から日本を含め97カ国でミュージックビデオがSpotifyで見られるようになった。ただしアメリカを除く。あと無料会員は見られない(使用料を権利者に払うということだと思う)。クリップ(短尺動画)やキャンバス(背景のループ動画)も。 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。