Spotify、フランスなどでもオーディオブック利用可能に 非英語タイトルも追加
Spotifyは10月14日、フランス、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクでオーディオブックの提供を開始したと発表した。カタログにフランス語の作品なども加わり、欧州で初めて非英語のオーディオブックを提供する企業となった。
これらの国でSpotify Premiumに加入している人は、20万タイトル超のオーディオブックにアクセスが可能となった。個人向けプラン、デュオならびにファミリーのプランマネージャー(主契約者)は月12時間、無料で聴取できる。無料分を超えた場合は、追加購入も可能だ。
有料契約者以外も、全てのオーディオタイトルを購入して聴くことができる。
カタログには今回、1万5,000タイトルのフランス語と、1万5,000タイトルのオランダ語およびフラマン語(ベルギーで話されているオランダ語)の作品が追加された。
Spotifyは昨年10月、有料会員が追加料金なしでオーディオブックを利用できるようにした。これまで利用可能だったのは、米国、カナダ、英国、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドの6カ国のみだった。
同社によると、米国ではユーザーのプラットフォーム利用時間が、オーディオブックの利用開始から2カ月で平均5時間増えたという。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「Spotifyがオーディオブックに注力しているが、今月から英語圏に加えフランス語圏にオーディオブックを拡大。2023年、世界の音楽ストリーミング売上は286億ドルだったが、ポッドキャストは127億ドル、オーディオブックは53億ドル。伸び率はオーディオブック、ポッドキャスト、音楽ストリーミングの順」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。