ソニー・ミュージック、スーパーファン・アプリの2社買収

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ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は10月22日にロンドンで開催したイベント「イマーシブ・テック・デイ」の中で、スーパーファン・アプリの「Songwhip」と「Fansifter」を買収したことを明らかにした。SMEのエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・プロダクト・オフィサーの ジェイコブ・ファウラー氏の発表を元に、Music Business Worldwide(MBW)が伝えた。 

コンテンツマーケティングツールであるSongwhipについて、ファウラー氏は「音楽業界向けのリンクインバイオ(Link in Bio。SNSなどオンラインコンテンツのURLを1つのページに集約して共有できるサービス)ソリューション」だと説明。ツアー日程やストリーミング・リンク、ミュージックビデオ(MV)といった社内外のマーケティング・コンテンツとアーティストのバイオグラフィーを照合し、カスタマイズ可能なマイクロサイトを「ほんの数秒」で作成できるという。 

一方のFansifterは、独自のアルゴリズムを用いたデータ分析で、ファンを「新規」から「スーパーファン」までの階層に分類。それぞれのファン・カテゴリーに合わせたコンテンツやキャンペーンの展開に役立てる計画だ。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「ソニー・ミュージックがスーパーファン・アプリのSongwhipとFansifterを買収。ユニバーサルミュージックはBTSを擁するHYBEのWeverseに出資。ワーナーは独自でスーパーファン・アプリを開発中だ。国内企業のものだとエムアップのFanplus、スペシャSKIYAKIのbit.fan、THECOOのfaniconが有名だ」 

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。