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英国の音楽輸出、過去最高額も競争激化で伸び減速

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英国レコード産業協会(BPI)は10月21日、2023年の同国の音楽産業の輸出額が過去最高の7億7,500万ポンド(約1,540億円)に達したと発表した。ただ、成長率は前年比7.6%増と、2022年の20%増から減速。 他国との競争激化の影響に懸念を示した。 

1億回以上の再生回数を記録した英国人アーティストは約500組と、前年から拡大している。 

輸出額は全地域で1年前を上回った。このうち、南米は17.3%増え、アフリカは11.1%拡大。アジアは9.9%、中東は9.5%それぞれ伸びた。 

最大の輸出市場は引き続き北米と欧州で、合わせて全体の約8割を占めている。国別でトップの米国は3億2,090万ポンドと、トップ10にランクインした他9カ国の合計をはるかに上回る。 

一方でBPIは、世界のオーディオストリームに占める英国のシェアが、2015年の17%から2023年には10%未満に低下したと推定。英国が世界人口に占める割合が1%ほどであることを考慮すると、依然として大きな影響力を持つが、米国やカナダといった伝統的な市場のほか、南米や韓国など急成長中の市場とも競合していると指摘した。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「音楽輸出国としては米国に次ぐ英国だが、輸出額は過去最高も伸びが落ちており、特に音楽ストリーミングにおける世界シェアは2015年の17%から2023年には10%未満に。ただ、ストリーミング・プラットフォームというものは上陸時、カタログの揃った洋楽が強いけど、普及につれローカル音楽が主流になることも原因にあるだろう。輸出先は米国へが圧倒的」 

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。

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