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数字で見るインド市場 Music Allyが業界団体などの発表まとめ

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Music Allyが10月25日、8月に開催されたインド最大の音楽会議「オール・アバウト・ミュージック」で、インド音楽産業協会(IMI)などが明らかにしたデータをまとめた記事を掲載した。 

・インド録音原盤市場の規模:300億ルピー(約544億円) 

・レーベルによる新コンテンツへの投資総額:100億〜120億ルピー 

・ストリーミング収入におけるサブスクリプションが占める割合:18% 

・インド映画の製作者がサウンドトラックの権利をレーベルに売却することで回収する費用の平均的な割合:10〜15% 

・「A級スター」主演映画のサウンドトラック(4〜5曲入り)の平均価格:1億5,000万〜2億5,000万ルピー 

・「非映画作品」または商業用のインド・ポップ・ソング1曲当たりの平均価格(ビデオ制作とマーケティング費用を含む):250万〜3,000万ルピー 

・デジタル・ディストリビューター「TuneCore」におけるインド市場の位置付け:3位 

・TuneCore親会社believeのインド市場での売上シェア3位 

・インド音楽業界における新人アーティストの平均年齢:21歳 

・エド・シーランが3月にムンバイで開催したツアー・ファイナル公演のチケット販売枚数:5万枚以上 

・音楽コンサートの年間公演数:1万5,000公演以上 

・インド人アーティストのアルジュン・カヌンゴが日本から得ているストリーミング収入(国内と比較):ほぼ20〜25倍 

・インドパフォーミングライツ協会(IPRS。インド唯一の著作権協会)がSNS企業やDSPから得る収益の分配率:70% 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「日本のGDPを超えたインドの音楽産業はどうなっているか?スタッツのまとめ記事があったので紹介。総売上は日本の6分の1だが成長率は10%超。映画スターのサントラが強く、A級スターのサウンドトラックは24〜45億円ほどでレーベルが買い取る。メジャーレーベルと並んでTuneCoreの親会社believeが売上シェア3位に入っている。課題はサブスクの有料会員比率が低いこと。とにかくYouTubeが強い国という印象がある」 

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。