Instagram、ワンタップでSpotifyに曲追加可能に TikTokに対抗
Instagramは10月18日、タップするだけで即座にSpotifyへ曲を保存できるようになったと発表した。 全世界でiOS・Androidユーザー共に利用可能だ。
ユーザーがInstagramのプロフィールにSpotifyのアカウントをリンクすると、投稿やストーリーズで音楽が流れるたびに「追加」ボタンが表示される。これをワンタップすれば、その曲がSpotifyの「Liked Songs」と「Your Library」タブの両方に保存される仕組みだ。
InstagramはかねてSpotifyとの統合を進めており、先には「ノート」機能でSpotifyでの聴取活動を共有できるようにしていた。
今回の動きにより、InstagramはTikTokと直接競合することになる。TikTokでは、Spotifyのほか、Apple Music、Amazon Musicといったさまざまなストリーミング・プラットフォームに楽曲を追加できる。一方のInstagramは現時点でSpotifyのみの対応だが、将来的に他のプラットフォームにも拡大する可能性もある。
ユーザーがソーシャルメディア上で音楽を発見し、保存する方法が改善することが期待でき、DIYミュージシャンらにとっても朗報だ。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「InstagramでタップするだけでSpotifyへ曲を保存できるようになった。TikTokにも同様の機能が最近備わったが、InstagramがSpotifyとのシームレスな統合を進めてきたのは歴史的経緯もある。ファイル共有Napsterの創業者であり、facebookの初代社長だったショーン・パーカーはSpotifyの執行役員になったが、その関係でパーカーを私淑するザッカーバーグにいちはやく初期のSpotifyを紹介。facebookが音楽サブスクを立ち上げるという噂もあったが、緊密な提携を選んだ」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。