オアシス再結成ツアー、約2,400万円で出品もあった転売チケット5万枚が無効に

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英国のロックバンド「オアシス」の再結成ツアーで、無許可の転売サイトに出回った英国公演のチケット5万枚以上がキャンセルされる予定だ。全体数の4%に当たる。無効となったものは全て、公式販売元であるチケットマスターにて定価で再販売される。プロモーターの話を元に、公共放送BBCが10月29日伝えた。 

同ツアーのプロモーターであるライブネーション・エンターテインメントとSJMコンサーツは「チケット転売で莫大な利益を得ている二次流通業者に対抗するため」と説明している。  

オアシス側は当初から、チケットマスターか再販パートナーであるTwicketsを通じて、額面価格でのみチケットを購入できると定めていた。だが、販売開始から数時間のうちに、何千枚ものチケットが高値で転売サイトに売り出され、ある二次流通プラットフォームには11万9,000ポンド(約2,400万円)で出品されたという。

英国ツアーでは(当初の)販売総数140万枚のチケットを求めて、158カ国から1,000万人超のファンが殺到。公式販売においても、需要に応じて価格を変動させる「ダイナミックプライシング(変動価格制)」により、チケットが350ポンド超まで高騰する事態となっていた。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「再結成したオアシスのチケットが母国イギリスにてダイナミックプライシングで価格が高騰、のみならず数千枚が転売され、一部では2400万円もの値付けとなり、政府も動き出す事態に。チケット再販は額面価格でと規約で定められていた。米国ではこの事態を受け、オアシスの公演のダイナミックプライシングは取り止めた」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。