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JVCケンウッド、24年4月~9月期は64%増益 通期予想を上方修正

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JVCケンウッドは、2025年3月期第2四半期(中間期)の連結業績(2024年4月1日~9月30日)を発表した。

同社及び連結子会社における当中間連結会計期間の全社売上収益は、前期に引き続きセーフティ&セキュリティ分野の無線システム事業の販売が好調に推移し、第1四半期に続き中間期も過去最高の実績となったことや、モビリティ&テレマティクスサービス分野の海外OEM事業も堅調に推移したことなどから、前年同期比で増収となった。

また、当中間連結会計期間の全社事業利益は、セーフティ&セキュリティ分野が過去最高の実績となり、モビリティ&テレマティクスサービス分野、エンタテインメント ソリューションズ分野と合わせて3分野全てが増益となったことから、前年同期比で大幅な増益となった。営業利益以下の段階損益についても、事業利益が増益となったことから、大幅な増益となった。

売上収益は、セーフティ&セキュリティ分野の無線システム事業の販売が前期に引き 続き好調に推移したことや、モビリティ&テレマティクスサービス分野の海外OEM事業が堅調に推移したことなどから、全社では前年同期比で約19億円増(1.1%増収)となる1,765億7,400万円となった。

同社は、売上収益から売上原価、販売費及び一般管理費を控除したものを「事業利益」としている。事業利益は、増収に加えて商品ミックスが改善したことなどから、前年同期比で約25億円増(23.9%増益)となる130億1,500万円となった。

営業利益は、事業利益が増益となったことに加え、固定資産売却益を計上したことなどから、前年同期比で約37億円増(38.2%増益)となる135億5,600万円となった。税引前利益は、営業利益が増益となったことに加え、持分法適用関連会社の利益が増加したことなどから、前年同期比で約47億円の大幅増(48.6%増益)となる144億7,300万円。親会社の所有者に帰属する利益は、税引前利益が増益となったことなどから、前年同期比で約43億円の大幅増(64.4%増益)となる110億9,300万円となった。

モビリティ&テレマティクスサービス分野の売上収益は、前年同期比で約12億円減(1.2%減収)となる967億900万円、事業利益は同約2億円増となる19億9,200万円となった。なお、事業利益には、為替ヘッジによるマイナス影響として約5億円が含まれている。

OEM事業は、車載用スピーカー、アンプ、アンテナ、ケーブル、レンズなど海外OEM事業の販売が好調に推移したことなどから、前年同期比で増収となった。アフターマーケット事業は、第1四半期連結会計期間に国内において自動車販売減の影響を受けたことなどから、当中間連結会計期間は回復傾向にあるものの、前年同期比で減収となった。

テレマティクスサービス事業は、損害保険会社向け通信型ドライブレコーダーなどのテレマティクスソリューション関連商品の販売が大幅に減少したことから、前年同期比で大幅な減収となった。アフターマーケット事業及びテレマティクスサービス事業が減収の影響により前年同期比で減益となったものの、OEM事業が増収効果により前年同期比で増益となったことから、モビリティ&テレマティクスサービス分野全体でも、前年同期比で増益となった。

セーフティ&セキュリティ分野の売上収益は、前年同期比で約30億円増(6.6%増収)となる485億8,600万円、事業利益は同約13億円増となる99億1,600万円となり、いずれも中間期として過去最高となった。無線システム事業は、北米の公共安全市場において業務用無線機の販売が好調に推移したことなどから、前年同期比で約35億円増収となった。

業務用システム事業は、株式会社JVCケンウッド・公共産業システムが、受注残の減少にともなう販売減の影響を受けたことなどから、前年同期比で約5億円減収となった。無線システム事業において人員増などにともない固定費が増加したが、増収効果により増益となったことなどから、セーフティ&セキュリティ分野全体では、前年同期比で増益となった。

エンタテインメント ソリューションズ分野の売上収益は、前年同期比で約4億円減(1.4%減収)となる266億3,100万円、事業利益は同約8億円増となる9億6,500万円となった。メディア事業は、プロジェクターやポータブル電源の販売が堅調に推移したことなどから、前年同期比で約7億円増収となった。エンタテインメント事業は、コンテンツビジネスの販売が減少したことなどから、前年同期比で約11億円減収となった。メディア事業において増収となったことに加え、前期に実施した構造改革効果及び固定費削減効果などから、エンタテインメント ソリューションズ分野全体では、前年同期比で増益となった。

当中間連結会計期間は、セーフティ&セキュリティ分野が過去最高の実績となり、モビリティ&テレマティクスサービス分野、エンタテインメント ソリューションズ分野と合わせて3分野全てが増益となったことから、全社では期初の想定を大きく上回る実績となった。

第3四半期連結会計期間以降についても3分野全てにおいて堅調な業績を見込むことから、2025年3月期連結業績予想は、4月26日に公表したものから上方修正。売上収益は従来予想3,620億円→3,640億円、事業利益は190億円→230億円、営業利益は182億円→220億円、税引前利益は180億円→230億円、親会社の所有者に帰属する利益は125億円→170億円になるとみている。

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