オリコン、24年4月~9月期の経常利益は16.2%減
オリコンは、2025年3月期第2四半期(中間期)の連結業績(2024年4月1日~9月30日)を発表した。
売上高は、コミュニケーション事業とデータサービス事業が前年同期比で増収となり、モバイル 事業は前年同期比で減収となった。この結果、全体では前年同期比9,613万円増(4.3%増)の23億4,272万円となった。
費用面では、売上原価は手数料の支払等により同5,469万円増(7.5%増)、販売費及び一般管理費は人件費等の増加により同6,658万円増(7.7%増)となった。
以上の結果、営業利益は同2,514万円減(3.8%減)の6億2,849万円となり、営業利益率は26.8%となった。経常利益は同1億1,601万円減(16.2%減)の5億9,796万円となった。親会社株主に帰属する中間純利益は同1,515万円減(3.2%減)の4億5,297万円となった。
ニュースコンテンツの提供並びにWEBサイトの制作・運営・広告販売等を行うコミュニケーション事業では、「顧客満足度(CS)調査事業」と「ニュース配信・PV事業」を展開している。顧客満足度(CS)調査事業の売上高は、前年同期比で14.4%増加。商標利用・デジタルプロモーション(送客)・データ販売の各ビジネスが堅調に推移した。ニュース配信・PV事業の売上高は、前年同期比で2.4%減少。PRコンサルティング、外部メディア向け記事や動画等のコンテンツ提供は堅調に推移したほか、自社メディア「ORICON NEWS」の広告収入は前年同期比で増加したが、タイアップ広告が減少した。以上の結果、コミュニケーション事業全体の売上高は、前年同期比1億1,692万円増(6.8%増)の18億4,875万円、セグメント利益は前年同期比908万円増(0.8%増)の10億7,967万円となった。
データサービス事業では、音楽ソフト・映像ソフト・書籍のマーケティングデータを提供するオンラインサービス「ORICON BiZ online」を中心に、同社グループが保有するエンタテインメント関連データを活用したビジネスを展開。売上高は、前年同期比355万円増(1.1%増)の3億4,128万円、セグメント利益は前年同期比243万円増(1.9%増)の1億2,860万円となった。
モバイル事業では、モバイル端末向けを中心に、音楽・書籍等のコンテンツ配信サービス等を展開。売上高は、前年同期比2,434万円減(13.8%減)の1億5,267万円、セグメント利益は前年同期比721万円減(14.1%減)の4,382万円となった。なお、同社グループは11月1日、M&A事業等を展開している株式会社メディアーノ(所在地:東京都新宿区)に対し、本事業を承継する新設分割設立会社の全株式の譲渡を完了した。
2025年3月期連結業績予想は、5月8日に公表したものを据え置いた。