ストリームメディア、24年1月~9月期は増収減益 通期予想を上方修正
ストリームメディアコーポレーションは、2024年12月期第3四半期の連結業績(2024年1月1日~9月30日)を発表した。
当第3四半期連結累計期間の売上高は75億2,100万円(前年同期比0.3%増)、営業利益は3億6,300万円(同0.9%減)、経常利益は3億6,500万円(同3.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億700万円(同3.6%減)となった。
エンターテインメント事業のコンサート事業では、大型コンサートを含め、計43公演を開催し、約38万人を動員した。前期より公演数は大幅に増加したものの、その多くは中小規模だったことから影響は限定的だったが、年間動員数に関しては計画を上回り進捗している。
MD事業では、コンサート動員数が計画を上回りMD販売に好影響を与えた他、主要グッズの1つであるペンライトの値上げ及びデザインのリニューアルが重なったこと並びにランダムトイを販売したことにより、客単価が大幅に向上した。また、周辺ビジネス強化の一環として、コンサート開催に合わせRIIZEおよびKEYのポップアップストアを開催しプロモーションを図った。
さらに、aespaのコンサートツアーでは新たなサービスとして、同社では初となる「オンラインくじ」を販売したことがMD事業の好調をけん引した。音楽事業では、7月3日にaespaが日本デビューシングル「Hot Mess」を、9月5日にはRIIZEが日本デビューシングル「Lucky」を、同月25日にはWayVが日本デビューミニアルバム「The Highest」をそれぞれリリース。計4タイトルを発売し、計画を上回った印税収入が業績に寄与した。
音楽以外の活動においては、東方神起が「正官庄」、aespaが「マックカフェ」、NCTのYUTAが「3CE」の広告に起用。また、「SUMMER SONIC 2024」や「a-nation 2024」を始めとする他社主催イベントでのパフォーマンスによる出演料が発生し業績に寄与した。この結果、売上高は56億6,800万円(前年同期比2.9%増)、セグメント利益は5億9,900万円(同0.5%増)となった。
ライツ&メディア事業のライツ事業では、韓国ドラマの制作本数減少に加えOTT事業者の市場参入によりさらに版権獲得は厳しい状況にあるものの、「監査します(原題)」などのドラマ版権を獲得。また、同社が保有するアーカイブ作品もOTT事業者や各種放送局へ積極的に営業活動を展開し、同社所属アーティストであるNCTのライブ「2023 NCT CONCERT NCT NATION:To The World in INCHEON」のDVD販売も行った。
メディア事業においては、グループシナジーを活かしたNCT 127ファンミーティング、RIIZEファンコンサートなどのK-POPプレミアムコンテンツを計3回生放送。また「高麗契丹戦争(原題)」などのドラマを日本初放送し、視聴者の新規獲得および解約防止を図っているものの、売上高の減少は続いている。
一方、人気俳優パク・ソジュンの国内ファンミーティングの番組版権販売を行い収益を確保した他、引き続き費用削減並びに字幕権利の販売といった視聴料外収益の確保に努めた。この結果、売上高は18億5,200万円(前年同期比7.0%減)、セグメント利益は2億2,700万円(同22.3%減)となった。
その他事業では、売上高は0万円(前年同期比100.0%減)、セグメント損失は300万円(前年同期は2,500万円のセグメント損失)となった。