TikTok、SpotifyやApple Musicから瞬時に音楽共有が可能に
TikTokは11月7日、新機能「Share to TikTok(TikTokへ共有)」を導入したと発表した。音楽ストリーミングサービス(DSP)の共有オプションで TikTokに直接、お気に入りの音楽やポッドキャスト、オーディオブックを共有できるようになり、SpotifyとApple Musicで利用が可能。iOSとAndroidに対応している。
TikTokのダイレクトメッセージ(DM)で楽曲を送信したり、メインのフィードに投稿したりすることもできる。TikTokにシェアされたコンテンツには、DSP上のコンテンツのオリジナル・ソースに戻るリンクが表示されるため、これらのストリーミングサービスでの発見とエンゲージメントがさらに促進される仕組みとなっている。
新機能は、昨年11月にローンチされた、ユーザーがTikTokで発見した楽曲を音楽ストリーミングサービスに瞬時に保存できる「音楽アプリに追加(Add to Music App) 」に続く、音楽ストリーミングサービスとの最新の統合となる。
TikTokは9月、定額制音楽配信サービス「TikTok Music」を11月28日に閉鎖すると発表。今後は既存のDSPとのパートナーシップに注力する方針を示していた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「SpotifyやApple Musicから『TikTokで共有』が直接できるようになった。DMでも音楽が共有できる。昨月、期待されていたTikTokの音楽サブスク(アメリカ・日本には未上陸)が撤退したが、代わりに既存の音楽サブスクとの連携を深めつつある。InstagramもSpotifyとのシームレスな連携を進めている。アーティストの再生売上に直結するよい施策だ」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。