バンダイナムコHD、24年4月~9月期は56%増益 通期予想を上方修正
バンダイナムコホールディングスは、2025年3月期第2四半期(中間期)の連結業績(2024年4月1日~9月30日)を発表した。
売上高は6,113億9,100万円(前年同期比21.8%増)、営業利益は1,136億7,000万円(同73.6%増)、経常利益は1,155億5,300万円(同56.3%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は807億2,700万円(同54.7%増)となった。
デジタル事業では、ネットワークコンテンツにおいて、「DRAGON BALL」シリーズや「ONE PIECE」等の主力アプリタイトルが国内外で引き続き安定的に推移したほか、新作アプリタイトル「学園アイドルマスター」が好調なスタートを切った。家庭用ゲームにおいては、「ELDEN RING」の大型ダウンロードコンテンツ「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」がワールドワイドでヒットしたほか、同タイトルのリピート販売が好調に推移した。同事業における売上高は2,285億5,000万円(前年同期比31.1%増)、セグメント利益は447億300万円(同188.1%増)となった。
トイホビー事業では、映像配信の普及等によってグローバル市場における日本IPの人気が拡大していることを受け、国内外で展開カテゴリーの拡大、リアルイベントや店舗によるタッチポイントの拡大、生産体制の強化等をはかったことで、引き続き好調に推移した。具体的には、「ガンダムシリーズ」のプラモデルやコレクターズフィギュア等のハイターゲット(大人)層向けの商品が、販売・マーケティングや商品ラインナップの強化により好調だった。
また、「ONE PIECE」や「DRAGON BALL」シリーズのトレーディングカードゲーム等のカード商材、カプセルトイ、菓子・食品等が商品ラインナップやターゲット層、展開地域の拡大に加え、顧客とのタッチポイントの強化等により業績に貢献した。同事業における売上高は2,916億3,300万円(前年同期比16.7%増)、セグメント利益は597億4,300万円(同30.6%増)となった。
IPプロデュース事業では、ガンダムシリーズ劇場公開作品の中で歴代トップとなった「機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM」の国内興行収入を当期に計上。また、新作劇場作品を公開した「ブルーロック」をはじめ、「ラブライブ!シリーズ」「転生したらスライムだった件」等のグローバル展開や映像配信、ライセンスビジネスが好調に推移した。さらに、リアルなエンターテインメント需要の高まりに伴い、ライブイベントや関連グッズの販売等が好調だった。同事業における売上高は412億8,900万円(前年同期比23.9%増)、セグメント利益は67億1,100万円(同185.9%増)となった。
アミューズメント事業では、国内アミューズメント施設の既存店売上高が前年同期比で108.8%となった。また、「バンダイナムコ Cross Store」や「ガシャポンのデパート」のようなグループの商品・サービスと連携したバンダイナムコならではの施設やアクティビティ施設が好調に推移した。業務用ゲームにおいては、新製品「湾岸ミッドナイト マキシマムチューン 6RR PLUS」の販売等が好調だった。同事業における売上高は716億4,000万円(前年同期比20.9%増)、セグメント利益は72億9,200万円(同4.5%増)となった。
その他事業では、グループ各社へ向けた物流事業、その他管理業務等を行っている会社から構成されており、これらのグループサポート関連業務における効率的な運営に取り組んでいる。同事業における売上高は173億9,500万円(前年同期比8.5%増)、セグメント利益は12億4,500万円(同88.4%増)となった。
2025年3月期の通期連結業績予想数値については、上期の業績伸長や、足元の市場環境や事業動向、下期の販売計画などを踏まえて上方修正。売上高を従来予想1兆800億円→1兆1,500億円、営業利益を同1,150億円→1,600億円、経常利益を同1,190億円→1,630億円、親会社株主に帰属する当期純利益を同810億円→1,100億円に変更した。