10代に人気メタバースRoblox版TikTokの「Clip It」、10億ビュー突破 広告製品も開発
短編動画プラットフォームに、大人気のメタバースサービス「Roblox(ロブロックス)」が登場する。Roblox上で開発されたアプリの「Clip It」は、Robloxのみで運営されているTikTokと似たサービスで、総再生回数は10億回、月間アクティブユーザーは800万人を突破。現在、広告製品の開発にも注力している。同社の話を元に、デジタルマーケティング戦略に特化したオンラインメディア「Gigiday」 が11月5日伝えた。
Clip Itは、ゲーム開発者のNeura Studiosが3月にリリースした。ソーシャルメディアの短編アプリに見られるのと同じ機能を多く備え、クリエーターがゲーム内のクリップを投稿したり、自分のアバターをさまざまな背景に合わせてポーズをとらせて独自のクリップを作成したりできる編集ツールも含まれている。
Neuraは先に、Robloxのプログラマティック広告販売システムを追加。RobloxがClip It内に広告を掲載して収益を得られるようにした。このほか、Robloxのユーザー作成コンテンツの販売なども手がけている。今後はフルスクリーン動画広告やカスタムブランドとの統合などを取り入れる予定で、既に複数のブランドと広告契約を結んでいるという。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「十代を中心に月間3.8億人のMAUを誇るメタバースRobloxがTikTokに似たショート動画アプリClip Itを始めたが、既にMAU800万人、総再生数10億回を突破した。SNSの歴史を振り返ると、若者が使いだし、大人が便乗し、そして若者が新しいSNSへ逃げて行くことを繰り返しているのでTikTokの時代が未来永劫続く保証はない。どうなるか注目したい」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。