HYBE、第3四半期は99%減益 レコード音楽とコンサート不振で
HYBEは、2024年第3四半期(7〜9月)の純利益が14億4,400万ウォン(約1億6,000万円)となり、前年同期比98.6%減少したと発表した。レコード音楽とコンサートの収入が落ち込み、総売上高は1.9%減の5,278億4,700万ウォンとなった。
部門別に見ると、アーティスト直接関与事業は、32億2,976万ウォンで15.5%縮小した。このうち、レコード音楽は18.8%減の2,144億9,900万ウォン。コンサートは14.8%減の739億8,600万ウォン、広告・出演は9.8%増の344億9,700万ウォンだった。
主力のアーティスト間接関与事業は、2,048億7,100万ウォンと31.8%拡大。うち、マーチャンダイズ・楽曲ライセンスは991億4,200万ウォンと15.7%伸び、コンテンツは63.6%増の797億6,000万ウォン、ファンクラブ・その他は23.4%増の259億7,000万ウォンとなった。
EBITDA(利払い・税引き・償却前利益、特別損益除く)は16.4%減の809億5,800万ウォン。これをベースとした利益率は15.3%と、1年前から2.7ポイント低下した。
同社の広報担当者は音楽業界誌ビルボードに対し、「2年連続で年間売上高が2兆ウォンを突破する勢いを維持している」とコメント。マーチャンダイズ、ライセンス、コンテンツの売り上げがそれぞれ前年から伸びていることを指摘した。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「BTSやNewJeansを擁するHYBEの総売上が前年同期比1.9%減。音源とコンサートの売上が落ちたという。広報は「2年連続で年間売上高が2兆ウォン(2200億円)を突破する勢いを維持している」とコメントしており、株価もむしろ上昇傾向。推移を見守りたい。」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。