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チケット転売詐欺、Facebookが最大の温床に オアシスのファンは平均7万円の被害

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チケット詐欺はFacebook経由で起こるものが最も多く、オアシスの再結成ツアーでは1件当たり346ポンド(約6万8,000円)の被害に遭っているーー。英国の金融大手ロイズ・バンキング・グループが、顧客から寄せられた詐欺報告を分析した結果、このような実態が明らかとなった。 

8月27日以降に報告されたコンサートチケット詐欺のうち、約70%(数百人)をオアシスの再結成ツアーが占めた。被害額は平均346ポンドで、中には1,000ポンドに達するケースもあるという。 

報告された事件の90%以上が、ソーシャルメディア上の偽の広告や投稿から始まっており、その大半はFacebook Marketplaceを含むFacebookで発生した。同プラットフォームの規定では、コンサートチケットの販売は禁止されている。 

ソーシャルメディア上でチケット詐欺師に狙われやすい年齢層は35~44歳で、全体の約31%を占める。 

チケット代金を銀行振込で送金させた後に連絡が取れなくなるケースが多いことから、ロイズはクレジットカードやデビットカードといったより安全性の確保されている決済方法を勧めている。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「再結成のオアシスのチケットが変動価格制+転売+詐欺のトリプルコンボで高騰し、一部では2400万円で出品された件。英政府も動き出すほど社会問題化したが、チケット詐欺はFacebook経由で起こるものが最も多く、今回のオアシスのチケットでは」346ポンド(約6万8,000円)/人の被害が出ている。銀行振込はとにかくまずいと保険大手ロイズがアドバイス」

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。